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春も後半になってくる頃、クサイチゴの花はあちこちで見られるようになる。
あまりに多いので「花」としての存在をついつい無視してしまう。草陰に、白い5片の
花びらがチラッと見えて「おっ、イチリンソウ?」と思ったら、「なあんだクサイチゴか」と
わかってちょっとがっかり、なんて失礼な?こともついつい思ってしまう。
クサイチゴは、花より実のほうがなじみがあるかもしれない。真っ赤で、まん丸の野いちご。
みずみずしくて、程よい甘みがあり、とってもおいしい。
今の子はどうか知らないが、私が子供の頃は、学校の行き帰り、クサイチゴの実を見つけるやいなや、
争って取って食べたものだ。
もちろん、今でも、花を撮りに行ってクサイチゴの実を見つけると、必ずご馳走になる…しまった、
いつも食べてしまって、写真がない!
(赤くておいしそうな実の写真、撮れ次第アップします!)
クサイチゴの花だって、よく見れば、繊細で美しい。しかも、野に咲くイチゴの仲間のうちでは
大きくて立派な花である。でも、花びらが痛んでいる花が多く、いざ撮影しようとすると
花が多い割には苦労する。
[分布]本州〜九州 [花期]4−5月
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