山笑い、花笑む。

ギャラリーMAG 公募展：招待作家展（2023年12月）

宝塚市に越してきて20年以上ですが、車で20分ほどの場所に、里山の散策路があるのを、 この年の春先に、初めて知りました。 きれいに整備された雑木林のふちを歩いてゆくと、ショウジョウバカマが落ち葉の間から 顔を出して咲き始めていました。 春を待ちわびたような、花の写真が撮れたと思います。

（兵庫県宝塚市 2023年4月1日 KP z23mm f8 AWB）

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撮影雑感： マンションを購入して、宝塚市に越してきたのが2000年。 それから、もう、23年以上経ちました。 宝塚市は、阪急宝塚線の沿線はベッドタウンの住宅街が広がりますが、ちょっとひとやま超えると、 市の北の方は、里山が広がる農村地帯です。 そんな、市内のあちこちを車で巡り歩き、花の写真を撮ってきました。 花の撮影ポイントはだいたい把握したつもりでしたが、まだまだ、知らない場所がありました。 時々車を停めて、道ばたの花の写真を撮る場所から、ちょっと山に踏み込んだ先に、雑木林や 休耕田を巡る、散策路があったんです。 さっそく、歩いてみました。 きれいに整備された雑木林の間を、遊歩道が続いています。休耕田もありました。 それほど広くはありませんが、なかなか良さそうな場所です。 途中の山の斜面で、ショウジョウバカマが咲いていました。 まだ、咲きはじめで、茎が短く、ようやく、落ち葉の中から顔を覗かせていました。 招待作家展に出展するにあたって、2023年に撮った花の写真を振り返りましたが、この、 春を待ちわびて楽しげに咲いている雰囲気の、ショウジョウバカマの写真を選びました。 タイトルの「山笑い、花笑む。」ですが、山笑う、は春の季語。花笑み、は花が咲く意味です （言ってしまえば、春が来て花が咲きました、なんですけどね）。 ちなみに、山滴る（やましたたる）が夏、山粧う（やまよそおう）が秋、山眠るが冬の季語です。