<2009年2月>（立春）

タンポポ

タンポポ

雪に埋もれた道の側らに目をやると、花が終わったタンポポの茎が、 ぽつんと伸びていた。きっと、季節外れの花を咲かせたのだろう。 弱い日差しだったが、白い景色に、日時計のような影を落としていた。

（奈良県　2004年02月08日 *istD 50mm F5.6 sRGB WB=太陽光）

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撮影雑記： この、タンポポの写真は、５年前、奈良にフクジュソウを撮りに行ったときに、撮影 したものです。 雪に埋もれたフクジュソウを夢中になって撮影したあと、ようやく、フクジュソウの まわりの草花にも気がつくようになり、まず、目にとまったのが、この、一輪のタンポポ でした。 今、実になっているということは、半月ほど前には咲いていたのでしょうか。 こんな季節外れに咲くとしたら、おそらく、セイヨウタンポポでしょう。 でも、在来タンポポか、帰化タンポポか、撮影しているとき、そんなことは、どうでも いいこと。 まっしろな雪の上に、影を落としている姿が、どこか寂しげ。さて、どうやったら、 そんな様子をうまく切り取れるだろうか。 写真を撮るって、そんな一瞬が楽しいんです。