ここの
ウメ
<2022年3月>（啓蟄） ウメ

ウメ
幾つもある関西のウメの名所の中で、私は、ここ、賀名生梅林がいちばん好きだ。
山の傾斜地のウメは、傾いた大地にしっかりと根を下ろし、たくましさを感じる。
何度も訪れているが、この年はよく晴た日差しの中、満開のウメの花見られた。
（奈良県五條市 2021年03月07日 KP z16mm F8 sRGB WB=オート）
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撮影雑記：
南北朝の動乱の時代、南朝方が逃れ住んだという賀名生（あのう）の里。
その、集落がある山間の険しい斜面に、賀名生梅林が広がります。

急な斜面に、張り付くように広がる梅林の姿にすっかり魅了され、関西に越して、初めて 訪れて以来、かれこれ、6、7回は訪れています。

賀名生梅林は、集落の下に車を止めて、半日ほどで、ぐるっと回れます。
ふつうは、時計回りに回るのだと思いますが、逆回りが私のお気に入りです。

逆に回ると、人気の少ない中、まず、急斜面のウメを見ることができます。



斜面に、帯のように広がる梅林の花。



ここのウメは、梅の実の栽培用なので、ほとんどは、一重の白いウメの花ですが、 ところどころ、ピンクの八重咲のウメも植えてあります。



ウメの花のアップも、忘れずに撮らねば。



帰りぎわ、集落入り口の満開の梅林に日差しが射して、煙るようでした。



白い梅の花と、淡いピンクの梅の花が幾重にも折り重なっています。




かなり前ですが、ウメの咲く季節、早朝の暗いうちに家を出て、奈良県を南下して、 南紀に行った時がありました。
そのとき、ちょうど、朝日が射すころ賀名生を通ったのですが、雨上がりの霧が 梅林を覆って、得も言われぬ美しさでした。

この時は、先を急いでいたので、立ち寄らなかったのですが、ちょっとでも立ち寄って 写真を撮ればよかったと後悔しています。
雨上がりの日、そんな、朝霧の中の賀名生梅林をいつか撮りたいものです。