ヨメナ
<2025年10月>（寒露） ヨメナ

ヨメナ
もっともふつうに見られる野菊のひとつ、ヨメナ。
水路の脇など、やや湿ったところに多い。
ここでは、田んぼの畦道に、所狭しと、密集して咲いていた。
（兵庫県豊岡市市 2024年10月15日 KP z43mm F8 MPオート）
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撮影雑記：
ひとつ前のノコンギクと並んで、最もふつうに見かける野菊の仲間です。
ノコンギクに比べて、やや湿ったところに咲いていますが、たまに、両者が並んで咲いていることもあります。

ノコンギクの種子には冠毛がありますが、ヨメナの種子にはありません。
ノコンギクの種子は風に運ばれて分布を広げるが、ヨメナの種子は水に流されて分布を広げるように進化した からだと言われています。



遠目にもわかるほど、あぜ道が、ヨメナの花で埋め尽くされていました。



おそらく、夏の頃に草刈りされて、そこから伸びて花をつけたので、低い位置に密集して咲いているのでしょう。



秋の里山の、のどかな景色です。



それにしても、密集して咲いています。
咲き終わって実になっている花が、かすかに写っています（左上あたり）。かろうじて、冠毛が伸びていないのが わかると思います。

ノコンギクとヨメナ、植物を覚え始めの頃は、冠毛のあるなしを見ないことには、さっぱり見分けられませんでした。
ところが、ある日、頭にパッと電気がともったように、花を見ただけで、ちがいがわかったのです。
以来、花だけで、ほぼ、見分けがつくようになりました。

タンポポの、在来種と外来種を、総苞片の反り返りを確認なしで、花だけで見分けられるようになったのも、似たような感じでした。
植物の見分け方って、いちど、ちがいをはっきりと認識すると、それ以降は、今まで分からなかったのが不思議なくらい、 ちがいが分かるようになるものです。