交叉

芦屋写真展2023（2023年6月）

良く冷えた冬の朝、いつもは寄ったことのない、山間の田んぼの霜景色がきれいだったので、ちょっと立ち寄りました。
いろいろな霜の写真を撮りつつ、歩いてゆくと、奥に広がった休耕田や木々の霜が、朝日に光って、とてもきれい。でも、電線がいっぱいある、邪魔だなあと思いつつ、撮った一枚。
その電線が、案外、いいアクセントになって、ちょっと不思議な景色に撮れたと思います。

（兵庫県宝塚市 2023年01月22日 KP 120m f8 AWB）

作品② =>

目次

(2024年6月) =>

撮影雑感：
芦屋写真協会が主催する芦屋写真展のことは、3年くらい前から知っていました。
規模の大きな写真展で、400点ほど展示されますが、展示されるには審査を通る必要があります。
過去、2回、見に行ったのですが、なかなか高レベル。しかも、私が普段撮っているような、自然の花の写真とか、風景の写真とかはほとんどなく、ひとひねりした、芸術的な写真ばかり。

これは、私には難しそう、出しても通らないかもしれないなあと思いました。
でも、せっかく、神戸（原田の森ギャラリー）で展示されるし、どうなるかわからないけど、一度、出してみようかと、2023年の芦屋写真展に、ちょっと毛色の変わった写真を2点選んで、応募してみました。

なんと、無事、2作品とも審査に通って、写真展に飾られました。
ちなみに、2023年の写真展では、3分の2ほどが審査不通過だったそうです。

その1作品目が、この、霜の風景の写真です。
目の前に広がったこの景色は、霜が逆光気味の朝日に照らされて、キラキラ、キラキラ輝き、とてもきれいでした。
なんとか、その、きれいな印象を撮りたいと思ったものの、バックには、何本もの電線が走っているし、手前には動物除けの電気柵があり、どうやっても、画面から外すことができません。

しかたない、もう、電線も電気柵も入れてしまえ、と撮った一枚。
撮った写真を見て見ると、張り巡らされたバックの電線や、電気柵の電線が、案外、いいアクセントになっていると思いました。

これらの電線のイメージから、「交叉」とタイトルを付けました。
コントラストを強めにしていますが、モノクロのように見える色合いも含め、ほぼ、見たままの印象です。