ヤマブドウ
<2008年10月>（霜降） ヤマブドウ

ヤマブドウ
１本の木に、びっしりと絡みついた、ヤマブドウ。葉っぱに覆われた姿は、まるで、赤い モンスターのよう。
その、モンスターのお腹の下から覗いてみると、色づいたまあるい葉が光に透けて、 いちだんと美しかった。
（奈良県大台ケ原　2008年10月18日 K20D 35mm F8 sRGB WB=オート）
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撮影雑記：
早朝４時、大台ケ原の駐車場に向かう尾根道は、さすがに、追っかけてくる車も、すれ違う車も ほとんどありません。
真っ暗の中、自分の車のライトに浮かぶ景色だけをたよりに、進んでゆきます。

それでも、木々が、緑色から、だんだんと赤味を増してゆくのがわかり、徐々に気分も高揚して行きます。
突然、大きな、赤い丸い葉っぱに覆われたかたまりが、ライトに浮かびました。
どうやら、紅葉したヤマブドウの蔓が、木に絡まっている姿のようです。

帰りに確認しよう、そう思って、その場は過ぎ去りました。


大台ケ原を散策して、午後２時ごろ、駐車場を後にしました。
行きに見たヤマブドウのことは、しっかり、覚えています。
しばらく車を走らせてゆくと、果たして、真っ赤に紅葉したヤマブドウが、びっしりと絡みついた木に 出会いました。



見事な、ヤマブドウの蔓です。
上でも書きましたが、赤いモンスターのよう。

日の光が正面から当っているので、蔓の内側に回ってみました。
思ったとおり、逆行に透けて、濃いオレンジ色から赤色の丸い葉っぱが、とてもきれいでした。

これだけ大きなヤマブドウの蔓でしたが、ブドウの実は、見当たりません。
ようやく、ほんの１房、３〜４個の実がついているのを見つけ、まちがいなくヤマブドウである事を 確認しました。