<2012年11月>（小雪）

マツカゼソウ

マツカゼソウ

晩秋のころ、山道の道ばたで存在に気づく、小さくて地味な白い花がある。 紅葉の色づきや、実った木の実に気を取られる中、ふと下を見やると、いつも咲いている、 マツカゼソウと名づけられた花は、そんな花だ。

（兵庫県篠山市　2011年11月23日 K-5 35mm F11 sRGB WB=オート）

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撮影雑記： いつも見る花ですが、あまりに地味で、写真に撮っても見栄えがせず、これまで、ずっと紹介して いませんでした。 今回の写真も、あまり、出来栄えは良くありませんが、それでも、こんな花も知ってもらった方が 言いと思い、紹介させていただきました。 図鑑を見ると、マツカゼソウの花期は、だいたい8〜10月と書かれています。 夏から秋の花のようですが、目に付くようになるのは、むしろ、11月くらいになってからのような 気がします。 木々が葉を落とす晩秋になって、夏の間は暗かった林が明るくなり、ようやく、マツカゼソウの 存在に気づくのかもしれません。 マツカゼソウの全体の様子はこんな感じです。 白い小さな花よりも、晩秋になっても青々とした細かい葉っぱの方が、印象的です。 マツカゼ（松風）ソウという、優雅な名の由来は、調べてみましたが、諸説あって、あまりはっきりとは していませんでした。 多分にイメージ的なものなのでしょう。言われてみれば、なんとなく、ああそうか、と思ってしまいます。 こんな小さな、なよなよとした草なのに、ミカン科の仲間だそうです。 こちらの方は、あまり、ピンときませんね。