アセビ
<2016年12月>（冬至） アセビ

アセビ
年も押し詰まった頃、真冬の山に咲いていたのは、なんと、アセビの花。
春先に咲く花ではあるけど、いくら暖冬とはいえ、こんな時期に、なぜ？
見ると、木が根元から折れていた。おそらく、最後の力を振り絞って咲いたのだろう。
花は、神々しいまでに白かった。
（兵庫県篠山市 2015年12月28日 K-3 100mm F8 sRGB WB=オート）

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撮影雑記：
年末の休み、冬の山めぐりをしていると、なんと、アセビの花が咲いていました。

この年の年末年始は異常な暖かさで、各地で、季節外れの花が咲いたというニュースを 見ましたが、このアセビも、勘違いして咲いちゃったんでしょうか？

そう思って近づいてみると、アセビの木は、根元からぽっきり折れていました。
皮一枚で、かろうじてつながっていますが、完全に折れてしまっています。
かわいそうですが、これは、もう、枯れるしかないでしょう。

そうか、花を咲かせていたのは、きっと、そのせいなんだ。
春まで待ってたら、枯れてしまう。だから、今、最後の力を振り絞って、真冬に満開の花を 開いたのでしょう。




こちらは、トップの写真と同じ花ですが、背景に、太い木を持ってきた写真です。



セオリーからみれば、このように、白い花の背景は暗く落とすものですが、白く輝く 真冬のアセビの花には、真っ白な背景の方が合っていると思いました。

地上の木は折れてしまいましたが、根は残っています。
きっと、新しい芽を出して、アセビの木は、たくましく生きてゆくことでしょう。