キノクニシオギク
<2022年12月>（大雪） キノクニシオギク

キノクニシオギク
南紀の海岸の岩場に咲く、野菊のキノクニシオギク。
花びら（舌状花）はなく、黄色いポンポンのような花が、固まって咲く。
初冬の海岸は、それほどの冷え込みもなく、低い日差しを受けていた。
（和歌山県 2021年12月05日 KP z108mm F8 sRGB WB=オート）
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撮影雑記：
舌状花を持たない海岸に咲くノギクは、四国にシオギク、紀伊半島にキノクニシオギク（キイシオギク）、 東海地方にはイソギクが分布します。
どれも、よく似た、筒状花だけからなる黄色い花を付けます。
久しぶりにキノクニシオギクを見たくなって、紀伊半島に向かいました。

まずは、和歌山県の西部の海岸へ。
ここは、ずっと前に自生を見ていますが、その後、盗掘にでもあったのか、激減して、僅かに小さな 個体が残るだけになっていました。

数年ぶりに来てみると、少し数を増やしていました。
比較的大きな株もありました。



こちらは、小さな株。
でも、このまま何年か経てば、一抱えにもなるような株に育つはずです。
思わず、がんばれ！って、心の中で声をかけました。




和歌山県の中部に移動しました。
事前に得た情報を頼りに、海岸に降りてみると、ありました！
思い思いの岩場に根を下ろし、花を咲かせていました。



日差しを集めたような黄色い花のキノクニシオギク。ずっと、紀伊半島の海岸に咲き続けて欲しいものです。