ジンリョウユリ
<2012年6月>（芒種） ジンリョウユリ

ジンリョウユリ
徳島県の、ごく限られた地域にだけ分布するジンリョウユリ。
地元の有志の方に手厚く保護され、お陰で、こうして、あでやかな姿を 楽しむことができる。
（徳島県那賀町　2010年06月04日 K-5 100mm F14 sRGB WB=オート）
芒種 写真 b =>
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撮影雑記：
徳島県のジンリョウユリを訪れるのは、今回で2回目です。
前回見たのは、2009年の植物写真家・いがりまさしさんのワークショップでしたが、今回は、 その時とはちがう自生地に、訪れてみました。

ちがう自生地と言っても、ひとつ隣の谷です。
シカの食害から守るため、大きなネットでぐるっと覆われた中に、ジンリョウユリはありました。

既に、何人か先客があり、また、保護されている方もおられました。
思った以上の数のユリです。環境さえ整えば、こんなにたくさん咲くのだなあと、改めて思いました。

ジンリョウユリは、ササユリの変種で、蛇紋岩地帯に特化したものです。
花の色が濃く、葉っぱに縁取りが入るなど、明らかにササユリとはちがうたたずまいです。

過疎化や、生活習慣の変化から、里山に人が入らなくなって草地が荒れ、また、山からは増えたシカが 降りてきて、草や花がどんどん食べられてしまうという悪循環。
こうして保護しなければ生存できなくなってしまった植物の未来は、決して明るいものではありません。

2009年に訪れたジンリョウユリは、こちら。
→「花の二十四節気」 <2010年6月>（芒種）