<2019年6月>（夏至）

ウチョウラン

ウチョウラン

盗掘されつくして、もう、残っていないのかと、あきらめかけた頃、見事なウチョウランの 花が、目の前に現れた。 もう、感激でしかなかった。出会えたことに感謝です。

（東海地方 2018年06月24日 KP 35mm F8 sRGB WB=オート）

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撮影雑記： 学生のころですから、もう、30年以上前になります。 三重県の鈴鹿山系に咲く花を紹介した「鈴鹿に咲く花」という写真集が出版されました。 その中に、ウチョウランが、自生地の渓谷の名と共に紹介されていました。 ウチョウランがその渓谷から姿を消すまで、3年はかからなかったでしょう。 当時、迂闊にも、マニアが狙う希少植物の自生地を載せてしまう本や、新聞記事が多かったのです。 載ったら最後、その自生地からは、確実に、希少植物たちが消えてゆきました。 今では、出版物や新聞で、盗掘の恐れのある花の自生地が明かされることは、なくなりました。 みなさんも、SNSやブログに希少植物を紹介するときは、自生地を明かさないよう、くれぐれも 注意してくださいね。 この年、久しぶりに訪れた、ウチョウランが自生する山系だったのですが、まったく、その姿を 見つけることができません。 ここも、盗られ尽してしまったのか？とあきらめかけた頃、この、見事なウチョウランの花に 出会えました。 草むらの中から、咲いていました。 周りの細い葉っぱは、別の草の葉です。花の根元のところに少し見えているのが、ウチョウランの 葉っぱです。 他にも、幾つか咲いていました。 こちらは、まだ、小さな個体。何年か先、もっと、立派な花を咲かせてくれていて欲しいものです。